ワキガの仕組みを知らないとニオイは肌表面から出ているような気がしますよね。ワキガは汗自体のニオイでなく、汗をかいてから肌に住む菌が汗をエサにして繁殖し汗成分を分解するときにでるニオイなのです。肌を清潔に保つだけでなく汗成分をコントロールすれば、菌の活動が減るためワキガ抑制にメリットがありますよ。
そこでまず始めたいことが食生活の改善です。肉類、甘いお菓子、揚げ物、インスタント食品など、体に悪そうなものは菌が好む汗成分になるため、野菜などを増やしていくと安心です。
ワキガ対策になるかも?ニオイを強くする5つの食べ物に注意!
ワキガ臭が大好きなって人はほとんどいませんよね。いくら努力しても完全に消えないワキガ臭。ニオイの度合に関係なくほとんどの人はニオイ対策を行っていると思います。ワキガはストレス、生活習慣、ボディケア、健康状態などあらゆる要因が関係していますので、どこから解決すべきかわからない人も多いでしょう。そんな中でもとても大きな要因になりやすいのが「食べ物」なのです。
アメリカの皮膚科クリニックのドクターフレイザーは、ワキガのニオイと食生活の関連性について長く研究を行っています。エクリン線とアポクリン腺の二つの違いを理解し、食べ物の影響がでやすいアポクリン腺こそがワキガの原因。そこでニオイを強くする食べ物について、ドクターフレイザーが指摘する5つのアイテムを見ていきたいと思います。
ワキガが悪化する食べ物とは
- ブロッコリー・キャベツ・カリフラワー
- 玉ねぎとニンニク
- 魚
- 牛肉
- お酒
以上5つのアイテムを見ていきましょう。
ブロッコリー・キャベツ・カリフラワーの食べ過ぎに注意
ダイエットや美容に大変人気があるブロッコリーやキャベツですが、硫黄成分が含まれているため体臭が強くなるといわれています。例えると腐った卵のようなニオイ。ビタミンや食物繊維が豊富なので健康的にも積極的に食べてしまうものですが、食べ過ぎに注意して野菜はカラフルにするように意識しましょう。
たとえばかぼちゃ、さつまいも、ピーマン、ニンジン、また果物のオレンジやキウイなど。たとえ体によい野菜でも、種類が偏ってしまうとワキガのような意外な部分で影響が出てしまいますよ。
玉ねぎとニンニクは口臭も悪化するので注意
どんな食べ物でも、口臭を強くするものはワキガにも悪影響になりますよ。口臭といえばまずニンニクや玉ねぎがありますが、これらの刺激臭が強い食べ物は体内で消化吸収された後、ニオイ成分が血液にのり全身を巡ります。
肺からは呼吸として対外に排出され汗腺からは汗として放出されていきます。ニンニクや玉ねぎ以外にもコーヒーや魚の缶詰などもニオイの要因になりますので、ワキガを強くしないためにはなるべく食べ過ぎは注意しないといけません。
同時に刺激臭は口臭のエチケットも大切なので、食後はすぐに歯を磨いたりマウスウォッシュでうがいするなど心がけてくださいね。
魚
魚を食べるとワキガ臭が強くなるというのはちょっと意外ですよね。 トリメチルアミン尿症と呼ばれる症状は魚のニオイに似ているため、魚臭症とも呼ばれています。この症状は食べ物の消化分解の際に、トリメチルアミンが分解されずに汗や呼気に含まれて体外に放出されることが原因。
卵や魚などの食べ過ぎはこの症状を発症させる要因がありますので、なるべくトリメチルアミンの含有量が少ない食べ物を選ぶとよいでしょう。
ワキガが突然強くなった、体臭がきつくなったという場合はこの症状が原因の可能性が高くなります。魚不足が問題といわれる現代、できるだけバランスよくメニューにプラスしていくと安心なのでしょうね。
原因となりやすい食べ物は以下の通り。
- レバー
- 大豆製品
- 芽キャベツ
- いか
- たこ
- エビ
- 魚
- レシチンのサプリメントなど
牛肉
ジューシーなステーキは想像しただけでもお腹が空いてきますよね。欧米のある実験では1日2回肉の赤身を2週間食べ続けグループと、まったく食べなかったグループではワキガのニオイが全く異なることが判明しています。
肉を食べなかった人のワキガはほとんど気にならないのに対して、肉食を続けたグループの人はかなりはっきりわかるほどのワキガのレベル。牛肉自体がワキガを悪化させるのではなく問題は肉の脂肪部分なのです。
脂質を多く摂取するとアポクリン腺の働きが活発になりタンパク質を多く含んだ汗を放出します。すると皮膚の常在菌のエサになりニオイが広がってしまうのです。牛肉を食べる際はできるだけ赤身部分だけにして、調理する際も油を使わずにさっぱり仕上げるとよいでしょう。
お酒
お酒を飲みすぎた翌朝はワキガ以前に酒臭い口臭がまず気になりますよね。そのまま仕事に行き自分の周辺だけが酒臭いなんてことはできれば避けたいことです。お酒に含まれるアルコールは発汗作用を高めるため必然的にワキも汗を大量にかいてしまいます。
さらに肝臓で分解される際にアンモニア成分が残り汗腺から汗となって出てきます。アルコールは体の脱水症状を招く要因にもなりますので、汗の成分が濃くなりさらにワキガにもなりやすい状況。毎日飲酒習慣がある人は健康のために飲みすぎはまず注意しないといけません。さらにワキガ予防にもメリットがあることを頭に入れて、飲酒量は1日2杯を限度にすると安心ですね。